施設のご紹介とこれまでの歩み

「なごみこ育みの家」は名古屋市昭和区滝川学区、やまさと保育園の東隣にある民間学童保育施設です。
1997年から2012年度まで学童保育「お日さまこどもの家」として主に滝川小学校児童の放課後保育を15年にわたり実施してきました。
2013年度から2018年3月までは「あらはし館」として、周辺学区の小学校に通う子どもたちも広範囲に受け入れ「表現」をテーマにした各種講座を開講しました。
2018年4月、基本的な活動内容はそのままに「なごみこ育みの家」と名称を変更し、トワイライトスクール/ルームおよび地域の育成会学童に続く第3の選択肢としての民間学童のあり方を追求する形で保育事業を継続しています。

名称について

「お日さまこどもの家」(1997~2013.3)
「あらはし館」(2013.4~2018.3)
「なごみこ育みの家」(2018.4~)
と、関わってきた人たちの違いで施設名をたびたび変更しております。
現在は代表土屋単独の経営になったのを機会に「なごみこ育みの家」という名称に再変更しました。
変更した理由としては、「あらはし館」が現在通っている子どもたちと利用されるご家庭の求めるニーズに必ずしも適合した名称とは言えなくなっていたこと、もっと施設で過ごす子どもたちの姿が浮かんでくる名前にしたかったこと、何より土屋自身が、自分たちで考えた名前でありながら「あらはし館」の響きに長く違和感を感じていたため、いったん定着した名前を変えるリスクは承知の上で変更させていただきました。
新しい名称を考えるにあたり、現在の学童を象徴する「和み」「育み」という2つのキーワードが浮かんできて、そのどちらも使いたかったので組み合わせました。
「なごみ」だと少々ありふれているのと、今までが「おひさま」「あらはし」と4文字の響きで続いてきたこともあり、「和みの子」から「なごみこ」にしました。
「育みの家」を付けた正式名称は長く、子どもには発音しづらいので「なごみこ学童」として定着しています。

建物について

市内では極めて珍しいログハウス一戸建て(約21坪70平米)に入居しています。
2009年11月に竣工しました。
各地の保育園、学校等の木製遊具家具を手がけている福祉工房「りょーざん」様による手作りログハウスです。当時在籍していた子どもたちは資材の皮を剥く体験をしたり、実際の組み立てにも参加するなど貴重な体験ができました。

室内について

ログハウスなので窓ガラス以外すべて木製です。生活に十分な明るさの照明を備えていますが壁・天井とも白い壁紙で覆われた今時の部屋ほど明るくはありません。それがむしろ古民家を訪れたような、大人でも子どもでも落ち着ける空間を作っています。

園庭について

民間学童施設には珍しい広さ約120坪400平米の裏庭があり子どもたちの遊び場になっています。
複数の民家に隣接しているため完全に自由な遊びができるわけではありませんが
道路からは見えないので安心して過ごせます。

駐車場について

隣接するやまさと保育園と送迎用駐車スペースを共用(9台分)しており、路上駐車することなく保護者の送迎が可能です。在籍家庭には駐車許可証を発行しています。

沿革

1997年 昭和区川名山町(旧児童公園裏)にあった民家物件にて、布目幸代さんにより民間学童保育
     「お日さまこどもの家」創設
2001年 長きにわたりお日さまこどもの家の象徴的存在となる故田中壽生指導員着任
2001年12月 土屋、娘の入園面接でやまさと保育園を初めて訪れ故後藤淳子園長(当時)と出会う
2002年4月 土屋、やまさと保育園に保護者として入園
2005年4月 土屋、お日さまこどもの家に保護者として入所、布目代表田中指導員と出会う
2005年5月 布目さん個人の運営から在籍保護者たちによる協働運営体制に移行する
2006年2月 民家所有者の方より賃貸契約終了の連絡があり、保護者総力で移転先探しを始める
      数年前からやまさと保育園東隣の土地が更地になっており、ここに移ることができれば
      最善だったが、すぐに入居できる移転先が必要だったため一時断念
2006年6月 運良く徒歩2分というすぐ近くの空き民家が見つかり最初の移転先として決まる
2006年8月 滝川町の民家にお日さまこどもの家移転
2006年9月 土屋、お日さまこどもの家副代表就任
2007年4月 土屋、お日さまこどもの家代表就任
2007年7月 やまさと保育園にて後藤園長主催で行われた「東隣の土地利用を考える会」に出席
      お日さまこどもの家が学童保育所として使用したい旨伝える
2008年4月 後藤園長より土地所有者の方をご紹介いただき面会、学童建設の話し合いが始まる
2008年8月 福祉工房りょーざん森川捷雄さんに出会い、ログハウス建設プロジェクトが開始
      山里町の現地は第一種低層住宅専用地域+第一種風致地区で建蔽率30%
      裏側は崖地になっており計画は難航を極める
2009年7月 建築確認申請がようやく認可され現地にログハウス着工
2009年11月 ログハウス暫定完成、同月末日付けで再移転
2009年12月 お日さまこどもの家を特定非営利活動法人に改組
2010年1月 ログハウス最終完成
2011年12月 平日午前の時間帯に市子育てひろば採択事業「親育ち・子育ちのびのび村」開設
2013年3月 お日さまこどもの家学童事業終了
2013年4月 土屋、村上で「あらはし館」として学童事業を承継、親育ち・子育ちのびのび村終了
      新たにアカデミー講座として英語、ひびきの時間、彫塑、書道を開講
2013年10月 合同会社あらはし館法人登記
2014年5月 平日午前中の時間帯に幼児園きのこを開設
2015年7月 学童在籍児童数が登録ベースで30名を超える
2015年3月 アカデミー講座ひびきの時間終了
2015年6月 アカデミー講座わらべうた開講
2016年3月 幼児園きのこ保育終了
2016年4月 学童在籍児童数が登録ベースで40名を超える
2018年3月 アカデミー講座彫塑終了
2018年4月 土屋単独の組織になり「なごみこ育みの家」に改称
2018年10月 NLPコミュニケーション遊び単発講座実施
2019年1月 アカデミー講座コミュニケーション遊び定期開講
2019年4月 学童在籍児童数が登録ベースで60名を超える
2019年5月 合同会社なごみこ商号変更
2020年3-5月 新型コロナウイルス感染症に伴う全国一斉休校措置を受け緊急終日開所を実施
2023年3月 一般社団法人民間学童保育協会設立と同時に加盟

2024年4月現在、休会含む学童在籍(登録)児童数62名、50家庭在籍中
2024年4月平日の出席数は40-45名前後です。

在籍児童内訳(2024/4/1現在)

全体 1年 2年 3年 4年 5年 6年
男子 36 7 8 12 5 3 1
女子 26 7 4 6 3 4 2

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