最新の流行を追う話

年単位で更新していなかったというのにこのところ連続ですが、
最後がRolling Stonesのまましばらく途絶えてしまうのも、と思って
今日は2020年代現在の音楽ネタを書いておきます。

今まで書いてきた人たちは私の世代の洋楽好きならまあ普通知っているでしょう、というところで
50代の書くコラムとして違和感持たれることもないかと思うのですが普段よく聴いているのは最新の曲が多いです。

一般的には昭和世代ほど洋楽になじみが深いもので、若者でいま英米で何が流行っているか追い続けている人はめっきり少なくなりました。
私は奇特な存在のようなのですが、この年齢になっても最新の洋楽ヒット曲を追いかけていて米Billboardと英Official Chartを毎週のようにチェックしています。
よく驚かれるのですが10代20代の頃から何も変わっていないだけです。あの頃、自分も50代くらいになったらJazzやClassicが好きになるのだろうか、と思っていたのですが全然そうなりませんでした。
もっとも一時的に音楽自体から遠ざかっていた時期もあって、メロディーよりリズム、HipHopが全盛だった時代では気に入る曲がなかなか無くて情熱も冷めていました。2010年代くらいからまた好きな曲がたくさん現れてきて再び楽しくなりました。

2010年代ちょうど時を同じくしてこの学童の仕事をするようになり、送迎のため運転する機会が増えたというのもあると思います。今では増えたどころかほとんど一日中運転しています。運転していると本も読めないしTV映画ビデオも見られません。ゲームしない人ですがもちろんゲームもできません。運転しながらできるのは音楽を聴いて歌うくらいしかないわけです。子どもたちになんで車で音楽かけているのかと聞かれたらそう答えています。

「人は自分が10代に聴いた音楽を一生聴き続ける」とよく言われます。
確かに10代20代でリアルタイムだった80年代が一番詳しいことは間違いないのでやはりそういうものなのでしょう。毎週のように渋谷に通ってレコード店巡りしていましたし、大学生ではレコード屋さんでアルバイトもしていました。当時に比べれば今はだいぶ浅くしか聴けていません。名古屋に移ったのも大きく、文化面での情報の多さ、刺激という意味で東京とは比べものになりません。
それでも古い曲ばかり聴いているわけではないです。懐かしい曲はそれはそれで良いのですが味がしなくなったガムを噛んでいるようです。音楽はその曲が流行っていた頃の時代の空気とともに記憶に残ります。古い曲をいくら聴いたところでその当時を思い出してノスタルジーに浸るだけ、今と結びつかないのです。あとやはり音が良くない。リマスターでもボリューム小さくクリアに聞こえないのでずっと聴いていたいとはなりません。

私の世代くらいには、つまらない曲ばかりになったと今の音楽を酷評する人も多くいます。いま流行っている曲をしっかり聴いた上で言っているのならまだしも、そういう人はたいてい最新の曲に興味がありません。自分の感性が衰えただけじゃないの? と見苦しく思えます。
アーティストがその時の自分を精一杯表現して作り上げた作品に対し、自らは何も生み出さないのにケチをつける人は嫌いです。それでも学生時代、仲間内みんなに合わせて評論家気取りなことを言ったり書いたりしていた頃もありましたが当時から違和感を感じていました。いまは音楽評論家にだけはなりたくないと思っています。せめて自分で演奏して自分で歌えるよう完コピしてからじゃないと公の場で人に物申して良いとは思いません。そういう評論家は見たことないです。

昔からJPOP・日本の音楽シーンには興味がありません。なぜか自分の琴線に触れないだけで、良くない・悪いとは思いません。私の世代の誰もがカラオケで歌える昭和・平成のヒット曲が何もわからないです。本当に日本人なのか?外国に住んでいたのか?と不思議がられます。笑
どうやら日本語の歌詞がダメなのかも知れません。
たとえば今この記事を書いている2026年3月第一週の英Official Albums Chartで4位に初登場した
Mitski – Nothing’s About To Happen To Me
リリースされたばかりのこのアルバムを今はもっとも良く聴いています。70年代Joni MitchellやLinda Ronstadtみたいで良い感じです。名前でわかる通り彼女は日本生まれです。
同じ日本ルーツの女性シンガーソングライターでは
2022年 Rina Sawayama – Hold The Girl
これもとても良く聴きました。Official Albums Chart初登場3位で、これが日本人アーティストの全英チャート最高位、今週のMitskiはそれに続く記録です(2023年発売の前作でも達成)。
女性シンガーソングライターつながりで例を続けるなら、その翌年以降よく聴いたアルバムでは
2023年 Lauren Spencer Smith – Mirror
2024年(売れたのは2025年) Gracie Abrams – The Secret Of Us
どちらも全曲覚えてしまいました。
挙げた例の中で一番有名なのは全米全英でNo.1ヒットを飛ばしたGracieだと思います。去年来日して東京で初の単独ライブも行いました。行きたかったのですが平日ではとても無理なのと、会場はZepp Hanedaライブハウス、Z世代の若い女性ファンがほとんどなのでめちゃくちゃ浮きそうで行く勇気ありませんでした。笑
WOWOWでこの日のライブを放映してくれたのでわざわざ加入して見ましたがとても良かったです。一曲目からみんな合唱していたので本人がびっくりしてました。今どきの洋楽を聴いて歌える若者たちもいるところにはちゃんといるんだ、と私も嬉しくなりました。

小学生の子どもたちでも一昨年のApt.と去年のGoldenは知っているようです。何年かに一度、たまにですがこうして子どもが知っている洋楽曲が現れるので、たまたま車内でかかると反応する子がいます。中には子どもに聞かせられない歌詞の曲もあったりしますが早口の英語なので何言ってるかわからないようです。
私が最初に洋楽を聞き始めたのは小学高学年くらいでした。ほとんどの子たちには無反応なのも仕方ないですが、OBOGのみなさんの中にはもしかしたら小さい頃に私の車で聞いたことがある曲を覚えている方がいるかも知れません。自分の趣味でかけているだけですが洋楽を聞く機会は稀だと思うので良かったのではないでしょうか。ただのBGMだったとしてもそれはそれで望ましく、学校から学童、学童から習い事へ行く気持ちの切り替えにはいちいち興味を引く曲ではないほうが適しているかと思います。